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- 2026.05.08
- ウィスラーカップ2026 派遣レポート Vol.2:U16

- 今シーズンもナスターレース協会が主催する2大会より8名の派遣選手を選抜しました。ドリームグランプリからU14男女各1名の計2名、そしてジャパンカップよりU14から男女各1名とU16から男女各2名の計6名を選抜し、コーチ5名、現地コーチ1名の全体14名で日本チームを結成し、2026 O2E Brands Whistler Cupへ参加いたしました。
- 2026 O2E Brands Whistler Cup を振り返って
- U16 女子
- 鈴木 翔温SUZUKI Kanon
- 神奈川 / KANAGAWA
- 強くなるためのステップ。世界との差を痛感して見えた、今の自分に必要なこと。
- ウィスラーカップは、私にとって初めての国外レースでした。海外遠征には行ったことがありましたが、その時とは比べものにならないほどの多くのことを学べたと思います。初日のSGで驚いたのはコースの難しさです。特にSG、GSのコースは1分以上かかるとても長いコースでした。また、長いだけでなく片斜面、斜面変化に富んでいたことも苦戦する要因の1つでした。私はレースを通して海外のトップ選手との大きな差を感じました。SGでは5秒、GSでは計10秒と、トップとの差が想像以上に大きかったのです。この5秒にも様々な原因があると思いました。
体格や体力、バーンへの慣れもその1つですが、自分の普段の滑りができなかったのが大きな原因だと考えました。身構えすぎて板を振ったり、クローチングをはずしたり、ラインを上げすぎたり。ここから学べたのはインスペクションの大切さです。ラインどりを考えて戦略をたて、イメージを繰り返すことで緊張を鎮めて恐怖に打ち勝ち、いつも通りに攻める。自分ではやつているつもりだっだけれど、まだまだ甘かったと実感しました。特に悔しかったのはSL2本目です。動きがかたかった1本目と比べて途中までは上手く滑れていたのに転んでしまいました。ゴールエリアでコーチが「これは翔温が強くなるためのステップだ。」と声をかけてくれたことが心に残っています。
今は世界と大きな差があって、それを縮めるためには彼女たちより努力しなくてはいけない。がむしゃらに頑張るのではなく、今の自分に何が足りないのか、何が必要なのか、どう過ごせばいいのかを考えて向き合っていきたいです。
ここまでは少し暗い文章になりましたが、「ウィスラーカップどうだった?」と聞かれたら絶対に「楽しかった!!!」と答えるでしょう。優しくて面白いコーチ、スタッフの方々とレースに臨むことができたし、周りの選手との仲も深められました。少し変わったメンバーも何人かいましたが、全て良い方向にはたらいていたように思えます。
全中で両種目DNFとなりその悔しさから出場する予定のなかったジャパンカップに参戦。ウィスラーへの切符を掴んだ。うまくいかないことが多かったけれど何かの縁があってここに来て、みんなと仲良くなることができた。終わってしまうのはとても寂しい。でも、叶うなら、もう一度このメンバーでウィスラーに来たいと思える最高の時間を過ごすことができました。この一週間は絶対に忘れません。ほんっっっとうに楽しかったです!ありがとうございました。
- U16 女子
- 上野 朱里UENO Akari
- 富山 / TOYAMA
- レベルアップした自分で。再び国際大会への権利を勝ち取るために。
- 私は2年前にU14のカテゴリーでウィスラーカップに出場しました。その時にU14とU16のレベル差を感じU16でメダル獲得を目標にしていました。なので、ジャパンカップでウィスラーの出場の権利を獲得できたときは世界中のトップレベルの同世代と戦えることと、2年前にできた目標にチャレンジできることにワクワクしました。
実際に大会に出てみて世界との差を改めて感じました。今回の大会でトップの方にいた人たちとはラインどりや技術が全然違っていて同世代なのに大きな差を見せつけられて悔しかったです。また、頭の中ではコースのイメージもできていて、いける!と思っていたのですが、いざ滑ってみるとアタックしきれていなかったり、大きなミスをしてしまったりと、自分の準備不足や技術不足を感じました。また、今回のレースで海外の選手たちとコミュニケーションをとる機会がたくさんありました。そこですらすら会話ができなかったことがあり、言葉の壁を感じ英語の重要性を改めて感じることができました。これからもっと強くなるためには海外に行くことがもっと増えると思うので英語は話せるようにならないとダメだと思いました。
今回のウィスラーカップで圧倒的に強かったスイス人との違いは、ポジションや腰の向きの基礎ができているかだと思いました。日本では少し基礎ができていなくても簡単なコースが多いのでなんとかなったりしますが、ウィスラーや海外のコースは斜面変化やコースのうねりが多いので基礎がしっかりしていないとちょっとしたミスが、タイムがいっきに遅くなる原因になると思いました。
今回のレースで課題がより明確になったのでそれをクリアして、レベルアップした自分でまた国際大会に挑戦する権利を勝ち取りたいです。そして、今回自分がこのような気持ちになれるような素晴らしい経験をさせてくださったナスターレース協会の皆様、CSBAの皆様、いつも応援やサポートしてくれる家族、いつも指導してくださっているコーチ、世界のトップ選手に挑戦させてくださりありがとうございました。この経験を次に活かせるように今回感じた悔しさや、国際レース、国際交流の楽しさを忘れません。
- U16 男子
- 成田 悠隼NARITA Yuto
- 北海道 / HOKKAIDO
- 今日、この瞬間から。来シーズンへの動き出し。
- まず初めに感謝の意を表したいと思います。まず、今回このような機会を用意してくださったナスターレース協会の皆様、現地でお世話になったコーチやトレーナーの皆様、いつもサポートしていただいている畠中コーチやメーカー、各スキー連盟の方々、そして日本で応援してくれた友達や大人の方々、本当にありがとうございました。この他にも僕に関わっている人はもっとたくさんいるでしょう。そういう感謝を伝えてることが難しい方々にもこの場をおかりして感謝を伝えます。ありがとうございます。
さて、今回の派遣は2度目となり、昨年の悔しさから、1つ上のカテゴリーに向けて準備をしてきたつもりでした。甘かった。ただそれだけ。本当にそれだけでした。自分が見えている世界は狭かった。世界はもっと広かった。それを昨年痛感したはずだったのですが、感じ切れていなかったか、忘れてしまっていました。それをまた痛感してしまいました。ただ僕にはまだ少ないけれど時間があります。次のチャンスが回ってきたときに逃すのかつかみ切るのか、それは自分次第だと思います。少ない時間で、数少ないチャンスをつかむための準備をやらなきゃこのまま終わるぞ、ということをもう一度痛感できたはずです。これからどうすればいいのかはわかりました。あとはやるだけです。
今回の遠征が今シーズン最終レースとなるでしょう。明日から、いや、今日から今、この瞬間から、すでに来シーズンが始まっていると考えています。そこで、今シーズン強く感じたことは、たくさんの大人の方々が僕たちのような子供に対して行動してくださっているということです。前途した通り、コーチの方々だけでなく、友達や仲間、もっと視野を広げてみればスキー連盟やそのスポンサー様、スキー場関係者の方から宿泊施設の方まで、数多くの方々のおかげでスキーができています。ここまで用意されていて結果が出ないのはなぜか、それは考えればすぐに分かってしまいます。重なってしまいますが、今一度、全ての関係者の皆様へ心より感謝申し上げます。いつもありがとうございます。
そして、最後に僕の一番近くで支えてくれている両親へ。この場を借りて気持ちを述べたいと思います。最近はやっぱり僕も自分の考えや価値観を持つようになってきて、すれ違ったり、ぶつかったりすることが増えてきたと思う。そこは本当に申し訳ない。パパとママのことが嫌いなわけではないことは分かってほしい。僕もパパとママが僕と違う人間で、僕のために協力してくれていることを理解するように努力するから。互いに理解し合ってもっと高いところに行ければいいなって思ってる。そして、いつもは頭では理解しててもやっぱり感謝を伝えられていないと思う。今後はもっと伝えていこうと思うけれど、まずはこういう機会で。いつもありがとう。本当は言葉や文字だけでは表せない位の感謝を家族含め、全ての方々にしてます。その方々へどうやって感謝を伝えるか、考え抜いて出た答えがやっぱり結果で恩返しじゃないかと思いました。結果で恩返しするためにもう動き出します。ぜひ今後も僕を信じてあたたかく見守ってほしいです。大変長くなりましたがこれで終わります。
- U16 男子
- 大石 楓真OISHI Fuma
- 東京 / TOKYO
- はじめての国際大会で見えた「世界との差」と決意。
- ナスターレース協会の方々、今回一緒に帯同してくださったコーチ・トレーナーのみなさん、大会関係者の方々、応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。おかげ様で、日本を出て世界各国の選手と競い、滑って、感じて、見て、話して、とてもいい経験をすることができました。
海外の選手と話してみると自分の友達と友達の人に会ったり、自分が知っている日本人選手と同じ部屋で過ごしている人に会ったりと、意外とつながりもあるんだなと感じた一方で、やっぱりほとんどは自分の知らないことを次々と教えてくれて、世界は広いなと思いました。
僕がウィスラーのコースを滑ってみて思ったことは、日本にあるコースとは全く違うということです。すごく急な斜面、ウェーブ、片斜面、次のゲートが見えなくなるほどのうねりがいくつもあり、コースを滑りきることだけでも大変でした。そんな中でも、海外選手に今日のコースはどうか聞いてみると、簡単という言葉が何人からも出てきて、他の選手は普段からもっと難しいコースで練習していることが分かりました。
はじめての国際大会で、世界の中で自分の滑りはどこまで通用するのか、世界の人はどんな滑りをするのか、どれくらい差があるのかを確かめたいという思いで臨みました。そのためにも自分のベストの滑りができるよう朝のウォーミングアップ、イメージトレーニング、フリースキー、インスペクションも大会をイメージして何回も行い、自信を持ってスタートに立つことができました。しかし、難しいコースと知らない世界中の人がたくさんいるという雰囲気に戸惑い練習の滑りができず、何回もミスをしてしまいました。自分には技術はもちろんメンタル面でもまだまだ足りていないことが分かったので、今回体験させていただいた貴重な経験を生かして日々の生活から限界のその先まで努力して本気で世界をつかみに行くと決めました。次は彼らに勝てるように。